IKUTAの技術者

1993年入社

産機事業部 技師長

塩見博史さん

正確さに妥協しない 受け継いでいく IKUTAのモノづくりの精神
一つひとつの工程の正確な積み重ねこそが、
仲間の喜びとお客様の満足につながる。

自転車やオートバイ好きが高じ、機械を扱う仕事がしたいと生田産機工業株式会社に入社。勤続30年以上のキャリアの中で、長く最終工程にあたる組立部門に従事。現在は全社のモノづくりを統括する技師長として、製造部門だけでなく設計部門や外部協力工場への技術オーソリティの役割も果たしている。

生田産機工業で仕事をする中で、大切にしていることは何ですか?

正確さに妥協しない、ということです。機械の組立は、正確に一つひとつの工程を積み重ねることが高い品質に繋がります。思えば先輩社員から厳しく教えられてきたことは、全て正確性に繋がることでした。一つのミスはもちろん、小さなずれも見逃さずに指摘され、全部ばらして1からやり直しになることも多かった。ですが、細部までやるべきことをきちんと実行し、機械のベストな性能を引出し、それを維持できなければ、お客様の期待に応えることはできません。正確さに決して妥協をせず、緻密に工程を進めていく、これが先輩たちから受け継いだもの。私がずっと大切に持ち続ける信念です。

生田産機工業のモノづくりの強みは何ですか?

営業・設計から組立・納品まで一貫して対応できることがIKUTAの強みです。IKUTAでは設計段階から、製造現場の我々も含めたブリーフィングを行って意見を出し合い、よりよい装置になるよう検討を重ねています。製造途中であっても、例えば「機能は満たしていても今後のメンテナンスのことを考えたら良くないな」と思ったら担当者に相談し、設計の変更に踏み込むことも。IKUTAのスタッフはみんなお客様の期待に応えたいと懸命で、いつも粘り強く良いモノづくりをしようと取り組んでいるんです。

妥協せずにモノづくりをする、そのモチベーションはどこから湧いてくるのでしょうか?

私自身は、まず一緒にモノづくりをしている仲間のために頑張る、という気持ちが強いですね。IKUTAでモノづくりをする仲間はみんな、真面目で一生懸命なんですよ。身近な人たちが頑張っているから協力したいし、その努力に見合う結果を喜び、みんなで共有したい。そして自分とこれまで一緒にやってきてくれた仲間たちにも感謝しています。そういった、いつも隣にいる人に実直に向き合うことが、結果的にお客様に満足してもらえる品質に繋がります。

それから、長く会社にいる私が「ここまでやるんだ」と、こだわりを持って仕事と向き合う姿を、後輩やみんなに見てほしいからというのもあります。良いものを作るために身につけたいと思う技術も際限なくあるので、これからも学び続けていくつもりです。先輩方も、いつも影で努力していたんじゃないかと思います。

私はこれまで多くの経験を積んできて、装置ごとの勘所や不具合が起き易い箇所やその原因など、知っていることが多くあります。今後もその知見を社内外の仲間にどんどん伝えて、IKUTAのモノづくりをより良いものにしていけたらと思います。

「受け継いだもの」を伝えていく責任もあると思います。

そうですね、その心意気も技術も、次は私が伝えていきたい。今は黙ってやれとか、見て盗めとかいう時代ではないので、技術的な指導は言葉で伝えるようにしています。最新機器も揃い、やりやすくなったことはたくさんあります。けれど先輩たちが自ら考え、工夫した方法でその工程をやり続けてきたことには必ず理由があります。昔ながらのやり方や、先輩の作業を見ていると、技術や知識を理解する上で分かりやすいことも多くありました。モノづくりには実際に見て経験することでしか身につけられないことがあるのも事実です。私には、それを現場で仲間たちに見てもらい、共に考え、手を動かし、そして伝える責任があると思っています。

私は「温故知新」という言葉が好きです。自分が教わってきたことを次の世代へ継承しつつ、今の自分たちの工夫で、これからも「IKUTAのモノづくり」に取り組んでいきたいと思います。

profile

塩見博史

役職:
産機事業部 技師長
入社:
1993年
専門分野:
精密機器製造、金属加工、品質管理
長期海外主張先:
中国、台湾、韓国、ドイツ、トルコ

製造過程での細部へのこだわりを大切にしており、常に高い品質と精度を追求しています。モットーは「妥協しないものづくり」であり、その姿勢が多くの顧客からの信頼を得る要因となっています。