日本とトルコの友好の歴史は長くて深い。
特に記憶に留まるのが日本の和歌山県串本沖で1890年に起きたエルトゥールル号の遭難事件と、その恩返しとして1985年に起きたイランイラク戦争時のトルコ政府救援機によるテヘランでの日本人救出である。
この友好の歴史を描いた映画「海難1890」が昨年末から上映されている。
私はこの歴史をずいぶんと昔に学んだが、日本から遠く離れた国トルコを訪問する機会はなく、長らくアジアとヨーロッパが交差する魅惑の国を頭の中で想像する他なかった。
2010年頃からトルコの銅素材メーカーへの訪問のチャンスが訪れ、交流を重ねる中で、モノづくり100年の歴史と経験を重ねてきたIKUTAがトルコの工業近代化の小さくもキラッと光る一助になれる確信を得た。
そしてこの度、トルコイスタンブールにIKUTAの製造・営業拠点を2016年春に開設の運びとなった。IKUTAの総合エンジニアリング力をフラッグに、MADE IN TURKYの機械装置がトルコ国内はもとより、トルコ国外へ輸出されトルコの金属・非金属素材製造装置分野におけるLeading Innovation
Companyとして立派にトルコの地で根を張りIKUTAGROUPのEU、東欧、中近東地域を担うインターナショナル企業として成長することを願っている。