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「天命に従い人事を尽くす」

京都産業大学副学長 大西辰彦

「生田さんとの友情に感謝して」

生田産機工業さまの100周年、そして、次の100年への第1歩となる101周年を迎えられましたことを心からお喜びを申し上げます。京都の町工場から、世界を駆けるエキスパート企業に成長を遂げられましたことを大変嬉しく思うとともに、生田泰宏社長をはじめ歴代の経営者、関係者の方々、そして社員の皆さまに心から敬意を表します。誠におめでとうございます。
さて、私と生田社長との出会いですが、それは今から30年ほど前に遡ることになります。おそらく生田さんが他社での修業を終えられ、生田産機工業に入られて間もない頃かと思います。当時私は京都府職員として商工部(現在の商工労働観光部)で、ものづくり中小企業の振興を担当をしていました。とはいっても、まったく畑違いの職場から人事異動で商工部に配属された私は商工政策の何かもわからず、戸惑いながら仕事をしていました。そんな時、「機青連」を知り、そこで生田さんとも出会いました。「機青連」の若手経営者の皆さんはいずれも魅力的で、個性的で、情熱的でした。その中でも生田さんはある種独特の存在感を持つ方でした。一言でいうと、鼻っぱしが強く、理屈っぽい、そんな感じです(笑)。ともすれば若さゆえ感情に走りがちなメンバーをよそ目に、理詰めでクールな語り口が印象的でした。ご自身でも回顧されていますが、亡き先代社長とぶつかって喧嘩ばかりしていた頃の生田さんだったかと思います。
そして、生田さんはじめ機青連メンバーとの出会いは私に大きな学びを与えてくれました。仕事が終わってから始まる勉強会や発表会にも何度も参加させてもらいました。機青連が大切にしている「育とう」「育てよう」「育ち合おう」という共感メッセージのもとで、「何のために」を追求する姿勢は至極新鮮でした。中小企業といえども、自由主義経済のもとで利潤の追求を目的に活動する組織体に対して、なぜ、行政が公金を使って支援する必要があるのか、その根源的な問いに対する答えを見い出せないまま、仕事に当たっていた私にとって、まさに公務員の仕事の意義深さに気づく大きな刺激となりました。
最初の出会いから10年ほどが経過し、ちょうど生田さんが社長として会社を継がれた頃になるかと思いますが、私も部下を持つ立場になっていました。一緒に働く仲間の成長と共に良き仕事をしたいと考えた私は、生田さんにお願いをして、部下仲間を連れて夕方遅くから工場を何度も訪問させていただきました。彼らも若き頃の私と同じように自分たちの仕事の意義について悩んでいたからです。勉強会で生田さんは何度となく「工場は人づくり」という話をされていました。言葉だけではなく3Sの行き届いた工場やそれを徹底することで成長する若き社員たちの姿が、彼らに人を育てる公器としての中小企業の役割とそれを支援することの意義深さを教えてくれました。あの時に生田さんに育てていただいた部下仲間が今は重責を担う行政マンとして京都府を背負ってくれています。
その後、私が府庁から大学に移ったこともあり、生田さんとご一緒する機会は減りましたが、一昨年、大学に新たな国際関係の学部を作るプロジェクトが立ち上がりました。新学部では学生たちに単なる海外留学ではなく、海外企業や国際ボランティア団体等での挑戦的な体験活動を盛り込んだ科目プログラムにしたいと考えた私は、生田さんのことを真っ先に思い浮かべました。すでにグローバル企業としてみごとに成長されている生田産機の力をお借りしたいと思ったからです。私からの電話に、生田さんは内容を聞くこともなく二つ返事で協力を約束していただきました。敢えて友情と呼ばせていただきますが、その心遣いが本当に嬉しかったです。その相談で生田さんに久しぶりに会うことになりましたが、その際にあらためて人間的に大きく成長された姿に驚きました。この間、経営の舵取りで多くの苦難を越えてこられたことと思います。その経験に基づく経営者としての自覚と自信、そして人づくりを実践してこられたゆえの人を慈しむ深い愛情、その両面を持つ誠に立派な経営者になっておられました。
こうして振り返ってみると、生田さんとの出会いは、私の人生にも大きな影響を与えてくれました。人生山あり谷ありのなかでその節目、節目に影響を受けてきたように思います。そして今もこうして喜びを共にできることの素晴らしさに感動しています。生田さんは経営者として、私は恥ずかしながらも教育者として「人を育てる」ことを共通のキーワードにして今後も共に励んでいきたいと思います。
この度は誠におめでとうございます。「工場は人づくり」、その信念が続く限り、生田産機工業はその輝かしい歴史を後世に重ねていかれることでしょう。

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